白髪染め・ヘアカラー(酸化染毛剤)は、まれにアレルギー性の皮膚炎を起こすことがあると国民生活センターや政府広報オンラインが注意を呼びかけています。一度でもかゆみ・赤み・腫れなどの症状が出た場合、以後の使用は避けるべきとされ、症状が重い場合はアナフィラキシーにつながることもあると言われています。この記事では、かぶれの原因、パッチテストのやり方、注意したいサインを整理します。
「白髪染めをした後、頭皮がヒリヒリした」「毎回ではないけれど、時々かゆみが出る」。そんな経験がある方は、一度立ち止まって確認しておきたいことがあります。
白髪染めの選び方は白髪染めは市販か美容室か?仕上がりの違いとあなたに合う選び方、自宅で染めるコツは自宅でできる白髪染めのコツ|初心者でもムラなく仕上げる方法で紹介していますが、この記事では「かぶれ・アレルギー」という安全面に絞って解説します。
なぜ白髪染めでかぶれることがあるのか

市販・サロンを問わず、多くの白髪染め(ヘアカラー)は「酸化染毛剤」と呼ばれるタイプで、パラフェニレンジアミンなどの「ジアミン系」の成分が使われています。
この成分に対して、皮膚がアレルギー反応を起こすことがあると言われており、「ジアミンアレルギー」と呼ばれることもあります。
症状の出方にも種類があるとされています。
- 染めてから数時間〜翌日にかけて、かゆみ・湿疹・顔や目の腫れが出る場合
- 染めた直後から急に症状が出て、重い場合はアナフィラキシーのような全身症状につながる場合
「今まで大丈夫だったから今回も平気」とは限らず、使い続けるうちに症状が出るようになるケースもあると言われています。特に50代以降は、若い頃と比べて肌のバリア機能が変化しやすい時期でもあります。長年同じ白髪染めを問題なく使えていた方でも、年齢を重ねてから急にかぶれるようになったという声もあり、「今まで平気だった」ことを過信しすぎないことが大切です。
また、酸化染毛剤は、1剤(染料)と2剤(酸化剤)を混ぜて髪につけ、髪の内部で発色させる仕組みになっています。この化学反応の過程で頭皮にも成分が触れるため、髪を明るくするだけのカラートリートメントなどと比べて、刺激が強く出やすい傾向があると言われています。
パッチテストのやり方とタイミング

国民生活センターや政府広報オンラインでは、市販のヘアカラーを使うときは、染める48時間前(2日前)にパッチテストを行うよう案内されています。
- 製品の説明書に沿って、腕の内側などにごく少量の薬剤をつける
- そのまま48時間、洗い流さずに様子を見る
- 赤み・かゆみ・腫れなどの異常がなければ使用する
- 異常があれば、その製品の使用を中止する
「毎回同じ商品だから」「時間がないから」とパッチテストを省略してしまう方もいますが、体調やその時の肌状態によって反応が変わることもあるため、案内どおりに毎回行うことが推奨されています。
一度でも症状が出たら、なぜ使用をやめるべきか

過去に酸化染毛剤でかゆみ・赤み・痛みなどの異常が出たことがある方は、以後の使用を避けるよう案内されています。1回目の症状が軽くても、使用を続けるうちに、症状がだんだん重くなっていく場合があると言われているためです。
「軽い症状だったから今回は大丈夫だろう」と自己判断で使い続けるのではなく、一度でも異常を感じたら、その製品・その系統の染毛剤の使用を見直すことが大切です。
かぶれやすい人・注意したい人の特徴
- 過去に白髪染め・ヘアカラーでかゆみや赤みが出たことがある
- 他のアレルギー(金属・食物・薬剤など)がある
- 頭皮に傷・湿疹・かさぶたなど、荒れている部分がある
- 体調不良や睡眠不足など、肌のコンディションが崩れている時
頭皮の状態が良くない時に染めると、いつもより刺激を感じやすいとも言われています。体調が優れない時は、染める日を変えることも選択肢のひとつです。
ジアミンにアレルギーがある場合の選択肢
ジアミン系の成分にアレルギーがある場合でも、必ずしも「白髪をカバーする方法が一切ない」というわけではないとされています。ヘアマニキュアや、カラートリートメントなど、酸化染毛剤とは異なるタイプの製品であれば、ジアミンを含まないものもあると言われています。
白髪染めとカラートリートメントの違いは白髪染めとカラートリートメントの違い|50代女性が後悔しない選び方で詳しく紹介しています。ただし、製品によって配合成分は異なるため、自己判断で「これなら大丈夫」と決めつけず、心配な場合は皮膚科やサロンのスタッフに相談しましょう。
美容室で染める場合も注意は必要
「自宅で染めるより、美容室の方が薬剤選びも施術も安心」というイメージを持つ方もいますが、美容室で使われるカラー剤の多くも、同じ酸化染毛剤に分類されます。かぶれのリスクをゼロにできるわけではありません。
- 過去にかぶれたことがある場合は、必ず事前にスタッフへ伝える
- 美容室でも、初めて使う薬剤ではパッチテストを提案してもらえる場合がある
- 施術中・施術後に違和感があれば、我慢せずすぐに伝える
「プロに任せているから大丈夫」と思い込まず、自分の肌の状態や過去の経験を正直に伝えることが、トラブルを防ぐ第一歩になります。
かぶれてしまった時の対処

- すぐに薬剤を洗い流す
- 症状が軽くても、自己判断で市販薬だけに頼らず、様子を見ながら皮膚科の受診を検討する
- 顔や目の腫れ、息苦しさなど、強い症状が出た場合はためらわず医療機関を受診する
- 原因となった製品名・成分をメモしておくと、受診時に役立つ
よくある質問
Q. 白髪染めのパッチテストは毎回必要ですか?
A. はい。国民生活センターなどでは、染めるたびに48時間前のパッチテストを行うよう案内されています。今まで問題がなかった商品でも、その時の体調や肌の状態によって反応が変わる場合があると言われています。
Q. 一度かぶれたら、もう白髪染めは一切できませんか?
A. 同じ系統の酸化染毛剤の使用は避けるべきとされていますが、ヘアマニキュアやカラートリートメントなど、別のタイプの製品が選択肢になる場合もあります。心配な場合は皮膚科やサロンに相談しましょう。
Q. かぶれた時、どのタイミングで病院に行けばいいですか?
A. 軽いかゆみ程度でも自己判断で放置せず、症状が続く場合は皮膚科を受診しましょう。顔や目の腫れ、息苦しさなど強い症状がある場合は、様子を見ずすぐに医療機関を受診してください。
まとめ
白髪染め・ヘアカラーは、多くの製品でジアミン系の成分が使われており、まれにアレルギー性の皮膚炎を起こすことがあると注意喚起されています。
- 染める48時間前に、毎回パッチテストを行う
- 一度でも異常を感じたら、その製品・系統の使用をやめる
- 頭皮が荒れている時、体調が優れない時は無理に染めない
- ジアミンにアレルギーがある場合は、カラートリートメントなど別の選択肢も検討する
- 強い症状が出た場合は、ためらわず医療機関を受診する
白髪染めの選び方は白髪染めは市販か美容室か?仕上がりの違いとあなたに合う選び方、染める頻度の目安は白髪染めの頻度はどれくらいが理想?染めすぎないための工夫もあわせてご覧ください。


コメント