睡眠不足が白髪に影響？眠りを改善して白髪予防する方法 | 大人の美容習慣

「最近、寝不足が続いているせいか、鏡を見たときにいつの間にか増えている白髪に気づいてしまった…」。そんな風に思ったことはありませんか？

仕事の締め切り、育児、家事、スマホの夜更かし…忙しくて睡眠が後回しになってしまうと、身体ばかりでなく髪にも影響が出ることがあります。

「白髪」は年齢だけでなく、生活習慣、特に眠りの質が大きく関係している可能性があるのです。

ぐっすり眠ることが、髪のツヤや色の維持につながるかもしれないと聞くと、「自分にもできるかも」と思いませんか？

この記事を読めば、白髪と睡眠のつながりの仕組みや、眠りを改善する具体的なヒントが見つかるはずです。

白髪が生じるメカニズムと「睡眠」の関係

白髪は、毛髪の色をつくる「メラニン色素」を産生するメラノサイトの活動が低下することで起こります。

加齢や遺伝、ホルモンバランス、酸化ストレスなどがメラノサイトにダメージを与え、メラニンが減少していきます。

ストレスホルモンの増加：睡眠が不足すると、コルチゾールなどのストレスホルモンの分泌が増え、身体のホメオスタシス（恒常性）が乱れることで酸化ストレスが高まることがあります。これがメラノサイトへのダメージの一因になる可能性があります。

修復・再生作用の低下：睡眠中には細胞の修復や免疫機能の回復が行われます。十分な睡眠が取れていないと、細胞レベルでの修復が追いつかず、色素産生細胞の働きが弱まることが期待されます。

成長ホルモンの分泌と影響：深いノンレム睡眠の段階で成長ホルモンの分泌が促されます。これが毛包の健康維持や細胞の代謝に関わるため、睡眠が浅いとこの恩恵が受けにくくなる可能性があります。

質の良い睡眠をとることで、体内の抗酸化作用が促され、活性酸素によるダメージが抑えられることが期待されます。これによりメラノサイトの働きが守られ、白髪の進行をゆるやかにする可能性があります。

睡眠が十分であれば、コルチゾールや甲状腺ホルモンなどのホルモンが正常に分泌されやすくなります。ホルモンバランスの乱れは、髪の色や質にも影響を与えるため、バランスを保つことは白髪対策に役立つかもしれません。

髪の毛には成長期・休止期・退行期というサイクルがあります。

良質な睡眠がとれれば、このサイクルが正常に保たれ、髪の成長期がしっかり働き、抜け毛や白髪のでき始めの脱色を防ぐ手助けになる期待があります。

Aさん（30代）は、毎晩寝る直前までスマホを見ていて寝つきがよくありませんでした。そこで就寝1時間前にはスマホを見ない、寝室にはスマホを持ち込まない習慣をつけたところ、眠りが深くなったと感じ、朝の目覚めも爽やかに。半年ほどで白髪の目立ち方が減ったとのことです。

Bさん（40代）は、寝具が古く、寝返りが多かったため朝に疲れを感じていました。新しいマットレスと通気性のあるシーツに替え、部屋を暗く静かにしたところ、眠りの質が上がり、抜け毛・白髪の進行が遅くなったように思われると言っています。

睡眠は「毎日当たり前に取るもの」ですが、その質を少し変えることで白髪予防に期待できる要素はたくさんあります。

暗さ・静けさ・寝具・就寝リズムなど、小さなことでも整えることで、メラノサイトの健康が守られやすくなります。

まずは、自分の眠りを振り返ってみてください。「どの時間で寝ているか」「寝る環境が快適か」「寝る前の習慣はどうか」。

改善できそうなことから一つずつ取り入れてみることで、髪の健康に変化が感じられるかもしれません。

自分に合ったケアを見つけて、まずはできることから始めましょう。